どうして人は泣くの?

かえで:どうして人は泣くの?
モンド:いい質問だね、かえでちゃん!「泣く」って、ただ涙が出るだけじゃなくて、いろんな理由があるんだよ。まず、かえでちゃんが最後に泣いたのは、どんなときだったかな?

かえで:この前、友だちとけんかして、くやしくて泣いた。
モンド:そっか、それはつらかったね。じゃあ、泣いたあとは気持ちはどうだった?ちょっと楽になった?

かえで:うん、少しスッキリした。
モンド:それは大事なことだよ。人が泣くのは、感情を外に出して心を軽くするためなんだ。じゃあ、うれしいときにも泣いたことある?

かえで:ある。ピアノの発表会でうまくできて、泣いちゃった。
モンド:うれし涙だね!くやし涙と、うれし涙、ちがうけど、どっちも心の動きが関係してるよね。どうして涙って、気持ちとつながってるんだろう?

かえで:心ががまんできないと、出るの?
モンド:いいところに気づいたね!そう、心ががまんできなくなると、体が涙で教えてくれるんだ。じゃあさ、「痛いとき」にも泣いたことあるかな?

かえで:あるよ、転んだとき。
モンド:そうだよね。体が痛いときも、涙が出るよね。じゃあ、今までの「くやしい」「うれしい」「いたい」って、ぜんぶ何が関係してると思う?

かえで:気持ち?
モンド:正解に近づいてきた!気持ち=感情っていうんだけど、人はその「感情」を感じたとき、涙が出ることがあるんだよ。じゃあさ、どうして動物はあまり泣かないと思う?

かえで:言葉がないから?
モンド:うーん、おもしろい考え!でも、もしかしたら「感情の出し方」がちがうのかもしれないね。じゃあ最後に、かえでちゃんは「泣くこと」って、わるいことだと思う?

かえで:ううん、気持ちが落ちつくから、いいと思う。
モンド:その通り!泣くことは、心が自分を守るためのたいせつなしかけなんだよ。人が泣くのは、強さを取りもどすためかもしれないね。かえでちゃん、いい気づきだったよ。

Mondo