どうして人は差別をするの?

のぞみ:どうして人は差別をするの?
モンド:いい問いだね、のぞみちゃん。それはとっても大事なことだよ。じゃあ、まず「差別」って、どんなことだと思う?

のぞみ:うーん、見た目とかでバカにしたりすること?
モンド:うん、そうそう。見た目とか、国とか、男の子か女の子かで、人をちがうようにあつかうことだね。じゃあ、なんでそんなふうに人を分けちゃうと思う?

のぞみ:なんとなく、ちがうって思うから?
モンド:なるほど。「ちがう」って思う気持ちは、どんなときに出てくるかな?たとえば、初めて会った人が、自分と全然ちがうことをしてたら、どう思う?

のぞみ:なんかちょっとこわいかも
モンド:そうなんだよね。「知らない」ってだけで、ちょっとこわく感じることってあるよね。じゃあ、その「知らない」って気持ちが強いと、どんなことが起こりそう?

のぞみ:うーん、仲良くなれないかも
モンド:そうだね。知らないと、分からないことが増えて、かってに悪く思っちゃうこともあるかもね。じゃあ、もし自分が「ちがう」って思われてさけられたら、どんな気持ちになるかな?

のぞみ:悲しい
モンド:うん、かなしいよね。だから差別って、人を深く傷つけてしまうんだよ。じゃあ、差別をなくすには、どうしたらいいと思う?

のぞみ:ちゃんと知ろうとする?
モンド:いいね!「知ること」ってすごく力があるよ。相手のことを知れば、ちがっていてもこわくなくなるかもしれないよね。他にできること、なにかあるかな?

のぞみ:話してみる?
モンド:うん、話すって大切。言葉で気持ちを伝え合えると、心が近くなるよね。じゃあ、のぞみちゃんは、学校とかでそういうことを感じたことある?

のぞみ:ある。ちがう国から来た子がいて、あんまり話してなかった
モンド:そっか。その子と話してみたいなって思ったことある?

のぞみ:ちょっとこわかったけど、気になってた
モンド:その気持ち、大事にしてね。勇気を出して声をかけてみたら、思ったよりすてきな友だちになれるかもしれないよ。差別をなくす一歩は、そういう小さな一歩から始まるんだよ。

のぞみ:わかった。今度、話してみる
モンド:えらいね、のぞみちゃん!君の一歩が、きっと世界を少しやさしくするよ。これからも考えつづけていこうね。

Mondo