しょう:月はどうして地球のまわりを回ってるの?
モンド:いいところに気づいたね、しょうくん!空にぽっかり浮かぶ月が、ずっと地球のまわりをくるくる回ってるのって、ふしぎだよね。
しょう:なんでずっと回ってるの?
モンド:うん、それを考えるには、まず「動いているものが止まらずに進みつづける」っていうルールがあるんだ。しょうくん、止まってるボールと転がってるボール、どっちが急に止まると思う?
しょう:止まってるほう。
モンド:そうだね!でも転がってるボールも、ふつうは地面とかにぶつかって止まるよね。宇宙には地面がないから、何もじゃましなければ、ずっと動き続けるんだ。
しょう:じゃあ月も止まらないの?
モンド:そうそう、月も一度動きはじめたら、何かが止めないと止まらないんだ。でも、月がまっすぐ飛んでいかずに地球のまわりを回ってるって、ちょっとふしぎじゃない?
しょう:たしかに。まっすぐ行きそうなのに。
モンド:だよね。そこで「引っぱる力」がかかわってくるんだ。しょうくん、重いものが下に落ちるのって、どんな力がはたらいてると思う?
しょう:重力。
モンド:そのとおり!地球には「重力」っていう力があって、近くのものを引っぱるんだよ。月も、地球にその力で引っぱられてるんだ。
しょう:じゃあ地球が月を引っぱってるってこと?
モンド:そのとおり!でも月も「進もうとする力」を持ってるから、地球に向かって落ちずに、ぐるぐる回るようになるんだ。これ、ちょっと何かに似てると思わない?
しょう:うーん…なんだろう…
モンド:たとえばね、ひもでボールを回したことあるかな?ひもを持ってぐるぐる回すと、ボールは外に飛び出しそうなのに、ひもでつながってるから円を描くよね。
しょう:あ、それやったことある!
モンド:それにすごく似てるんだ!月も、地球の引っぱる力(重力)で、ずっと回っていられるってわけ。地球がひもを持って、月を回してるイメージだね。
しょう:なるほど。重力がひものかわりか。
モンド:そうそう!すごくいい理解だよ。しょうくん、もし地球に重力がなかったら、月はどうなると思う?
しょう:たぶん…まっすぐどこかに行っちゃう。
モンド:正解にとても近いよ!いい考え方ができてるね。だから月が地球のまわりを回ってるのは、進む力と引っぱる力、どちらもあるからなんだ。すごいバランスなんだよ。
しょう:おもしろいな、宇宙って。
モンド:ほんとうにね!もっと知りたくなったら、また何でも聞いてね。