なんで日本語には敬語があるの?

まゆこ:なんで日本語には敬語があるの?
モンド:とってもいい質問だね、まゆこ。ふだん話すことばとはちがって、敬語ってちょっとかたくて、ていねいだよね。

まゆこ:うん、ていねいにするためでしょ?
モンド:うん、そういうイメージがあるね。でも、どうして「ていねいにしないといけない」って思うのかな?

まゆこ:相手が目上の人だから?
モンド:そうそう、いいところに気がついたね!じゃあ、「目上の人」って、どんな人のことを言うのかな?

まゆこ:先生とか、おとなとか。
モンド:うん、そのとおり。じゃあ、たとえばまゆこが先生と話すとき、友だちと話すときと同じ話し方だったら、どう感じる?

まゆこ:なんか…ちょっと失礼かも。
モンド:そう思うよね。つまり敬語って、相手を大切に思う気持ちをことばに表すためのものなんだ。昔の日本でも、そういう考え方が大事にされていたんだよ。

まゆこ:昔からあったの?
モンド:うん、日本語の敬語はとても古くからあるんだ。じゃあ、むかしの人たちが、なんで相手にていねいなことばを使いたかったと思う?

まゆこ:けんかにならないように?
モンド:いいね!その通り。平和にくらすには、相手を立てたり、うやまったりすることが大切だったんだ。だから自然と「敬語」っていう仕組みができたんだよ。

まゆこ:でも英語とかにはそんなにないよね?
モンド:うん、たしかに英語には日本語みたいな敬語は少ないね。でも、「ていねいな言い方」や「フォーマルな言い方」はあるよ。じゃあ、日本語だけが特別に敬語をたくさん使うのは、どうしてだと思う?

まゆこ:日本人が気をつかう性格だから?
モンド:すごくいい考えだね、まゆこ!日本では「和」を大切にしてきた文化があるから、相手との関係をていねいにあつかうことが大事にされてきたんだ。

まゆこ:へー、じゃあ敬語ってマナーみたいなもの?
モンド:そうだね、ことばのマナーみたいなもの。人とのつき合いをスムーズにする「ことばのルール」って考えるとわかりやすいかも。

まゆこ:なるほど。なんか少し好きになったかも。
モンド:それはうれしいな!敬語ってむずかしく思えるけど、思いやりの気持ちをことばにするすてきな道具なんだよ。

まゆこ:うん、がんばって使ってみる!
モンド:すてきだね、まゆこ!少しずつでいいから、心をこめてつかってみようね。

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