あかり:なんで大人は働かなきゃいけないの?
モンド:いい質問だね、あかり。たしかに、毎日せっせと働いている大人って、見てて大変そうだよね。
あかり:うん、なんか毎日つかれてる感じする。
モンド:そうだよね。じゃあ、ちょっと考えてみようか。
もし誰も働かなかったら、スーパーに食べ物はあるかな?
あかり:うーん、たぶん…ないかも。
モンド:そうだね。食べ物を作る人も、運ぶ人も、売る人も、みんな「働く」ことで、私たちの生活が成り立ってるんだ。
じゃあ、あかりが毎日食べてるごはんは、どこから始まってると思う?
あかり:農家の人が作ってると思う。
モンド:その通り!お米や野菜を育てる人がいて、それをトラックで運ぶ人がいて、スーパーで並べる人がいる。
みんなちがう「しごと」をして、つながってるんだよ。
あかり:でも、なんでお金がいるの?
モンド:それも大事なポイントだね。
人は毎日食べたり、住む場所を持ったり、服を着たりするために「お金」が必要になるんだ。
じゃあ、農家の人が作った野菜をもらったら、お返しに何をすると思う?
あかり:お金をはらう?
モンド:そうだね。「ありがとう」の気持ちをお金で伝えるんだ。
それで農家の人も、また自分の生活に必要なものを買えるようになる。
じゃあ、もし「お金」じゃなくて物を交換する生活だったら、どんなことが起きると思う?
あかり:うーん…ほしい物がもらえないかも?
モンド:そう、それが「物々交換」のむずかしさだね。
お金があると、いろんな人と上手に交換ができるようになるんだよ。
あかり:なるほど…でも、やりたいことじゃない仕事もあるんでしょ?
モンド:うん、それも本当。でもね、どんな仕事にも「誰かの役に立ってる」っていう大切な意味があるんだよ。
あかりは、どんなことで人の役に立ちたいと思う?
あかり:うーん、動物を助ける仕事とか?
モンド:すてきだね、それも立派なしごとだよ。
大人はね、自分や家族を守るために働くけど、それだけじゃなくて「社会の中で生きる」ためにも働いているんだ。
あかり:なんか、ちょっとわかってきた。
モンド:それはうれしいな!これからの世の中は、どんな仕事が生まれるか分からないよ。
あかりも、じぶんにできる「役立つこと」を考えてみてね。