どうして言葉が国ごとに違うの?

さやか: どうして言葉が国ごとに違うの?
モンド: いいところに気がついたね、さやか。たしかに、ひとつの地球なのに、いろんな言葉があるのって不思議だよね。じゃあまず、さやかは日本語って、いつから使われていたと思う?

さやか: 昔から?

モンド: うん、かなり昔からだね。でも、もっと昔は、今の日本語とはちがう話し方をしていたんだよ。どうして少しずつ変わったと思う?

さやか: 人が変わったから?

モンド: いい考えだね!人のくらしや道具、国とのつながりも少しずつ変わっていったよね。たとえば、むかし外国とあまり行き来がなかったころ、日本の人たちはどんなふうに話をしていたと思う?

さやか: 自分たちだけで話してた

モンド: そうそう。つまり、まわりの人とだけ話していたから、自分たちの言葉がどんどんちがう形になっていったんだ。じゃあ、たとえば山にかこまれている場所と、海の近くの場所。どっちがよその国とつながりやすいと思う?

さやか: 海の近くの場所

モンド: 正解!海があると船でいろんな国に行けるよね。だから、外国のことばがまざったりして、新しい言葉が生まれることもあるんだよ。そうやって、それぞれの国の「ことばの形」ができていったの。

さやか: でも、なんで全部同じじゃなくて、わかれてるの?

モンド: いいところに気づいたね。人はずっと昔から、自分たちのくらしをまもるために、グループを作っていたんだ。言葉もそのグループごとに使われていたから、少しずつちがう話し方になったんだよ。さやかの学校でも、クラスによって少し話し方がちがったりすること、ある?

さやか: あるかも

モンド: それとおなじで、むかしの人たちも、自分たちのまわりだけで通じる言葉を使っていたの。それが長い時間をかけて、今の日本語とか英語とか、中国語になっていったんだ。じゃあ、さやかは、今ある言葉がこの先もずっと同じだと思う?

さやか: 変わってくかも

モンド: その通り!スマホができて、新しい言葉がどんどん生まれてるよね。ことばって、使う人のくらしやつながりによって、いつでも少しずつ変わるんだよ。だから、国ごとにちがうのは、自然なことなんだ。

さやか: ふーん、おもしろい

モンド: ことばは生きてるって言う人もいるんだよ。さやかも、ことばが変わっていくようすに気をつけてみると、もっと楽しくなるかもね!

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